そんなのズルじゃない?「裏コマンドのある」ゲーム3選

ゲーム中にポーズをかけ、コマンドを入力するだけで最強装備になる。コナミの『グラディウス』というシューティングゲームにおける通称“コナミコマンド”と呼ばれる自機が大幅に強化されるコマンドが存在します。コナミコマンドは『ギネス世界記録』に「もっともよく知られている隠しコマンド」として掲載されました。今回はそのような「裏コマンドのある」ゲームを3つ紹介していきたいと思います。

 1986年に発売されたFC版『魔界村』は雑魚敵の異常な強さと残機制だけでなく、1周だけではクリアにならず、最初のステージに戻され、難易度の上がった2周目をクリアしないとエンディングが見れないという仕様であり、非常に高い難易度に定評のある、本格アクションゲームとして知られています。

 そんなゲームには、難易度を下げるための隠しコマンドが用意されています。

 タイトル画面で十字ボタンの右を押しながらBボタンを3回押し、その後「上 → B → B → B → 左 → B → B → B → 右 → B → B → B」の順にボタンを押してスタートすると、ステージを選べるようになります。以降はミスしたり、ステージクリア後にもステージセレクトがおこなえるようになるため、同じステージを何度もやったり、最終ステージを2回連続でクリアしてすぐにエンディングを見たりすることもできます。

  また、ゲームオーバーになり、タイトル画面に戻ったら十字ボタンの右を押しながらBボタンを3回押してスタートすると、コンティニューすることができる隠しコマンドも用意されています。

コマンドよりはパスワードに近いのですが、奇妙なゲームが一本あります。『GUNDAM 0079: THE WAR FOR EARTH』です。1979年のアニメーション『機動戦士ガンダム』序盤の展開を再構成した実写映像に合わせ、「移動」、「攻撃」、「防御」、「その他アクション」、「武器選択」のうち適切なコマンドを適切なタイミングで入力することで進行するゲームなのですが、一度でもコマンド入力をミスすると問答無用でゲームオーバーになり(原作ではガンダムは強固な装甲を持っているという設定にも関わらず!)、映像中に示されるヒントがほぼ無い上にコマンド入力受付時間も極端に短い理不尽な難易度として知られています。一応救済措置として、ストーリーの各所にチェックポイントが存在し、その度に解放されるコマンドを入力することでゲームを途中から始めることができるのですが、その感覚が極端に広いため一度ミスをするとその箇所に追いつくために同じ映像を何分と見せられることになる上、極め付けは最後のチェックポイントがゲーム終了後に設定されています。つまりこのゲームはコマンドさえ知っていればプレイヤーは理不尽なゲームをスキップして、プレイせずともゲームをクリアできてしまうのです。

いかがでしょうか?もちろんゲームは攻略していくところが楽しいですが、しかしこのように裏コマンドのあるゲーム、みなさんもぜひ、この機会に最強になって、プレイしてみてはいかがでしょうか?