このサイトについて

概要

RCGSコレクションは、立命館大学ゲーム研究センター(Ritsumeikan Center for Game Studies: RCGS)の所蔵品を検索するためのオンライン閲覧目録です。

2019年4月より、公開していたRCGSコレクションを2023年3月に改修し、新しいサービスとして公開します。

新しくなったRCGSコレクションでは、広くユーザが使いやすいように、検索対象を資料に限定しました。ここで資料とは、以下のように現物を持つ資料です。

  • ゲームパッケージ:家庭用ゲーム機、PCゲームソフトウェアなどのゲームを遊ぶための製品
  • ゲーム関連資料:雑誌・図書・パンフレットなど
  • デバイス:家庭用ゲーム機、ゲーム周辺機器

また、これら以外に、パッケージや関連資料の実際の管理単位である個別資料も検索することができます。さらにこれらの資料にサムネイル画像を登録し、アクセス性を向上させました。

また、より専門性の高い構造化されたデータは、SPARQLエンドポイントおよび、2023年3月から新しく公開するメタデータブラウザ(下記)で公開しております。

RCGSコレクションは、ビデオゲームの書誌を適切に記録し、アクセシビリティを向上するためのメタデータモデル研究の成果、またそのモデルに基づく目録作成で得られた書誌データに基づくものです。それら書誌データは、1) Linked Open Data技術が導入されデータの機械可読性や再利用性の向上、2) 各種の典拠ファイルや統制語彙などの公開、を目的に生成され、並行して公開するサービスRCGSコレクションメタデータブラウザからアクセスすることができます。書誌データの作成およびシステム開発は、文化庁のメディア芸術アーカイブ推進支援事業と、日本学術振興会による科学研究費助成事業(17K00512, 19K20637)などの支援を得て、進められました。システム開発には、筑波大学のメタデータ研究室の助言・協力を得ました。また、プロパティの設計については、国際目録標準であるRDA(Resource Description and Access)BIBFRAMEや、日本目録規則2018年度版を参考資料として用いました。

RCGSコレクションでは、これらの書誌データを活用して、資料の物理的特性のみならず、内容に関するデータや一部については外部サービスからのデータ継承も行い、識別・検索・アクセシビリティの向上を企図したものです。

現在、登録作業中および登録検討中のものを除き、立命館大学ゲーム研究センターが所蔵する全てのビデオゲームとビデオゲームの関連資料とデバイスが登録されています。本サービスによって、ビデオゲームのメタデータ流通を促進することをもって、1) 資料へのアクセシビリティの向上を通じてビデオゲーム及びそれに関連するメディアを対象とする調査研究活動を支援すること、2) ポピュラー文化のアーカイブ関連諸施策の高度化のための知識基盤構築に寄与することが、その主要な目的となります。

文化庁が運営する「メディア芸術データベース」や、 日本の分野横断統合ポータル 「ジャパンサーチ BETA」など、文化資源の集約サービスへのデータ提供を想定しています。

今後、利用者のニーズを踏まえたビューの開発、データモデルに関する再検討や、データの精度向上を進め、より良いサービスを目指します。

所蔵品

立命館大学ゲーム研究センターの所蔵品は、本センターが購入したものと、個人や企業から現物寄附により譲渡されたもので構成されています。これらの所蔵品は、研究者・大学院生・学生などのゲーム研究のための基礎資料に用いるほか、本目録や、本センターがゲーム分野の構築を担当する「文化庁メディア芸術データベース」など、ビデオゲームの目録のためのメタデータ取得用資料として活用しています。

メタデータブラウザで公開する書誌データの仕様

以前より公開していたメタデータは、2023年3月よりメタデータブラウザで公開いたします。メタデータブラウザは、シュトゥットガルトメディア大学らが進めるJVMGプロジェクトによるJVMGフロントエンドを用いて新たに開発し、公開するものです。

メタデータブラウザで公開するリソースへは、下記で示す例のとおり、本機関が公開するLinked DataのリソースURI(https://collection.rcgs.jp/resource/[rcgs:recordID])からアクセス可能です。

メタデータブラウザやRCGS SPARQLで提供される書誌データは、FRBR/IFLA LRMの応用モデルとして開発されたビデオゲーム記述のためのメタデータモデルに基づき作成されたものであり(Fukuda & Mihara 2018)、よりリッチで構造的です。詳細な仕様については、下記のオントロジー、記述セットプロファイル(Description Set Profile: DSP)と目録作成マニュアルをご確認ください。

  • RCGS独自語彙(オントロジーファイル)
  • 記述セットプロファイル
  • ゲーム目録作成マニュアル [ pdf ]

RCGS SPARQL

RCGS SPARQLは、メタデータブラウザでアクセス可能なLinked Dataが登録されるSPARQLエンドポイントです。様々な分析やデータ利用やアプリ開発などにご活用いただけます。

  • 「大阪」に所在するゲームパブリッシャーのリストとゲームパッケージ出版数
  • プラットフォーム毎のパッケージ出版数

ダンプデータ

RCGS SPARQLに登録されるLinked Dataは、下記ページにてダンプデータとしても公開されております。データ形式はRDF/XMLになります。

データのライセンス

RCGSコレクションにおいて提供されるすべてのメタデータはクリエイティブ・コモンズ CC0 ライセンスのもとで利用できます。ただし、法的な契約ではないものの、以下の点を踏まえてご利用ください。

  • 調査研究もしくはサービスやアプリでの二次利用のためまとめてデータを利用する場合は、出典としてRCGSコレクションを明記してください。
  • 利用したデータを恒常的に公開する場合、それらデータは更新される場合があるため、SPARQLエンドポイントから動的に取得するか、元のリソースへのリンクを含めてください。
  • データを一部変更して公開する場合は、変更箇所や変更したこと自体について言及してください。
  • データを利用する際は、利用者自身の責任でご利用ください。

サムネイルの公開に関するポリシー

資料のご利用について

現在、立命館大学ゲーム研究センターでは、研究者など一般の利用者への資料の利用・貸出などのサービスの提供は行っておりません。そのようなサービスを提供する上で必要となる体制整備とその準備活動を進めております。

関連リンク