このサイトについて

概要

RCGSコレクションは、立命館大学ゲーム研究センター(Ritsumeikan Center for Game Studies: RCGS)が所蔵するゲームやその関連資料を検索できるオンライン目録です。

2019年4月に公開を開始したのち、改修を重ね、2025年9月に大きくアップデートしました。今回のアップデートでは、全文検索方式を変更し、大幅に検索速度が向上しました。

本サービスでは、検索対象を「現物資料」としています。

  • ゲームパッケージ:家庭用ゲーム機用ソフト、PCゲームソフトなどパッケージ化されたゲームプロダクト

  • ゲーム関連資料:雑誌・書籍・パンフレット・フライヤーなど主にゲームを主題とするゲームに関連性の高い資料

  • デバイス:ゲームをプレイするための家庭用ゲーム機や周辺機器などのハードウェア

各現物資料について、作品情報や資料の物理的属性ならびに、所蔵情報を検索・閲覧できます。また、これらにサムネイル画像を大いに活用し、資料の識別や利用のしやすさを高めました。

サービスの目的

RCGSコレクションは以下を目指しています。

  1. 所蔵資料へのアクセシビリティを高め、研究や調査活動を支援すること

  2. ビデオゲームや関連メディアのアーカイブを進め、文化資源の知識基盤を構築すること

また、文化庁の「メディア芸術データベース」へのデータ提供を実施しています。

所蔵資料とその提供について

RCGSが所蔵する資料は、前身となるプロジェクトである1998年に活動を開始した「ゲーム・アーカイブプロジェクト」にてゲーム企業から寄贈いただいた所蔵品をベースに、立命館大学ゲーム研究センターが購入したものと、個人・企業からの寄贈によるもので構成されます。これらは研究者や学生の教育・調査・研究のための基礎資料として、また目録作成などのアーカイブ構築の方法論の確立に活用されています。

現在、RCGSでは常設の閲覧・貸出サービスは行っていませんが、アーカイブオープンアクセスデーなどのイベントでアクセス機会を設けています。

参考情報:コレクションしたゲームを無料で貸し出し「立命館大学ゲーム研究センター」の新たな取り組み(Yahooニュース

メタデータの構造とアクセス方法

RCGSコレクションの基盤となる書誌データは、国際的な目録標準(RDA、BIBFRAME、日本目録規則2018など)を参考に設計した独自のメタデータモデルに基づいて作成されています。

詳細な仕様については、下記のオントロジー、記述セットプロファイル(Description Set Profile: DSP)と目録作成マニュアルをご確認ください。

  • RCGS独自語彙(オントロジーファイル)
  • 記述セットプロファイル
  • ゲーム目録作成マニュアル [ pdf ]

これらのデータはLinked Open Data(LOD)としても公開しており、以下からアクセスできます。

メタデータブラウザ

※現在改修中につき一時停止中です。2025年度中の公開を予定しています。

ビデオゲームの書誌情報をWeb上で閲覧できるサービスです。メタデータブラウザは、シュトゥットガルトメディア大学らが進めるJVMGプロジェクトによるJVMGフロントエンドを用いて新たに開発し、公開するものです。

メタデータブラウザで公開するリソースへは、下記で示す例のとおり、本機関が公開するLinked DataのリソースURI(https://collection.rcgs.jp/resource/[rcgs:recordID])からアクセス可能です。

メタデータブラウザやRCGS SPARQLで提供される書誌データは、RCGSコレクションで提供するものより、詳細で構造的です。

SPARQLエンドポイント

RCGS SPARQLは、分析やアプリ開発のためにデータを自由に検索・活用可能なサービスです。様々な分析やデータ利用やアプリ開発などにご活用いただけます。

  • 「大阪」に所在するゲームパブリッシャーのリストとゲームパッケージ出版数
  • プラットフォーム毎のパッケージ出版数

※LODとは、誰でも自由にコンピュータで扱える形式で公開されたデータのことです。これにより、多様な分析や二次利用が可能になります。

ダンプデータ

ダンプデータ(RDF/XML形式)も提供しており、研究や二次利用に役立てることができます。

データのライセンス

RCGSコレクションにおいて提供されるすべてのメタデータはクリエイティブ・コモンズ CC0 ライセンスのもとで利用できます。ただし、データの出典明記や更新への追従など、研究倫理の観点から以下の点にご協力をお願いします。

  • 調査研究もしくはサービスやアプリでの二次利用のためまとめてデータを利用する場合は、出典としてRCGSコレクションを明記してください。
  • 利用したデータを恒常的に公開する場合、それらデータは更新される場合があるため、SPARQLエンドポイントから動的に取得するか、元のリソースへのリンクを含めてください。
  • データを一部変更して公開する場合は、変更箇所や変更したこと自体について言及してください。
  • データを利用する際は、利用者自身の責任でご利用ください。

サムネイルの公開に関するポリシー

本システムでは、識別や検索を補助するためにゲームパッケージ画像をサムネイルとして表示しています。精度や公開方法については以下の通り方針を定めて運用しています。

クレジット

  • ディレクター:福田一史(立命館大学)
  • データ編集・整備:福田一史(立命館大学)、毛利仁美(立命館大学)
  • 技術協力:三原鉄也(筑波大学)、豊田将平、大石康介、渡辺壮一朗
  • 運営支援:井上明人(立命館大学)、シン・ジュヒョン(立命館大学)
本サービスの制作にあたっては、文化庁の「メディア芸術アーカイブ推進支援事業」の助成ならびに科研費(19K20637, 21K12588)などの支援を得ました。