マリオの相棒、緑のアイツ

 

任天堂の看板キャラクターであるマリオには、心強い緑色の相棒がいる。その名は、ルイージ…と見せかけて今回スポットライトを浴びるのはヨッシー。ヨッシーは1990年発売の「スーパーマリオワールド」にて初登場し、その後もさまざまな外伝作品で主役を務めている。赤ちゃん姿のマリオが登場する「スーパーマリオ ヨッシーアイランド」を始めとし、2019年には「ヨッシークラフトワールド」がNintendo Switch向けソフトとして発売された。数にして14本あるヨッシーが主役のゲームだが、その中でも一風変わったプレイスタイルの作品も含め、4本をご紹介。

 

発売年:2004年

ジャンル:傾きアクション

媒体:ゲームボーイアドバンス

 

数々の悪さをしているクッパ。それを見て怒った大精霊ゴッホンは、絵本の中にクッパを封印する。しかしその際にヨッシーアイランドも本に封印されてしまう。本の精霊・ビックリ大好き精霊は「本の最後のページまでいってクッパを封印すれば、ゴッホン様は島のものすべてを本から出してくれる」という。こうしてヨッシーはビックリ大好き精霊から「世界を傾ける力」を授かり、冒険が始まるのだった。

本作は2Dの横スクロールで進行するコースクリア型のアクションゲームで、総コース数は204にも及ぶ。カートリッジに傾きセンサーが搭載されており、実際にゲーム機を傾ける事でコース内の床やアイテムが倒したり動かしたりして攻略していくことになる。発売当時のTV CMでは「かたむきアクション」と称してゲームボーイアドバンスを傾ける様子を全面に押し出した宣伝を行っており、本作で最も大きな特徴と言っても過言ではないだろう。
各コースではミッションが課せられており、具体例としては「ゴールまでにコース内のフルーツを◯個食べる」「敵を◯体倒してゴールする」などである。達成せずともクリアにはなるが、せっかくだからこなしておきたいと思わされるリプレイ性を持っている。

今となっては珍しくないセンサー感知型のゲームスタイルだが、携帯ゲーム機のソフト側に仕掛けを設けるという発想の転換は、ダウンロードソフトの無い時代だからこそ存在した資料として一見の価値があるだろう。

 

発売年:1993年

ジャンル:ガンシューティング

媒体:スーパーファミコン

 

ヨッシーに乗って様々なステージを走り抜けよう!画面に映るのはヨッシーの後頭部。この時点で既に面白さがある。ステージは広い平原や海底を、道なりに進むだけのゲームだが、それだけでは無い。ヨッシーは同じスピードで進み続けるので、プレイヤー各自でスピード調節が必要だ。さらに、敵が出現する範囲にも注目しなければならない。敵は道沿いだけでなく、画面の外からもやってくる。プレイヤーはヨッシーに敵が当たらないように、玉を投げて攻撃する必要がある。攻撃に集中しすぎると、ヨッシーが道をはずれていってしまう。道の途中で中間ボスが現れることもあり、ただ走るだけではないところも特徴だ。


このゲームの魅力として、ヨッシーの可愛さが挙げられる。ヨッシーは出発する時、敵を倒した時、ゴールした時にこちらを向いてドヤ顔してくる。そのドヤ顔の決まりように思わず「こっちみんな!」と笑ってしまう。ヨッシーは敵に当たるとすごく痛そうな顔をするのもまた可愛いところだ。ヨッシーと一緒にたのしくステージをクリアしよう!

 

発売年:1995年

ジャンル:アクション

媒体:スーパーファミコン

 

このゲームでは、マリオは赤ん坊の姿で登場しているが、取り扱い説明書およびゲーム内の呼称は「赤ちゃん」になっている。「マリオシリーズ」の中で忠実な仲間であるヨッシーは,マリオが本当の冒険に乗り出す前に、誘拐された小さな赤ちゃんを両親に戻さなければならない。マリオシリーズのゲームプレイの仕方が徐々に固定されたとき、ヨッシーアイランドは最も想像力豊かな横スクロールアクションゲームとして浮上した。ヨッシー独自のスキルやさまざまな地形のバリエーションに加えて、ゲームを刺激的で楽しいものにするための新しいモノも追加されていた。

 

また、ゲームのビジュアル表現もシリーズの他の作品とは大きく異なる。手描きクレヨン風のゲームグラフィック表現を用いて、ゲーム全体が魔法の立体図書のように見える。

 

発売年:2019年

ジャンル:横スクロールアクション

媒体:任天堂Switch

 

このゲームは、『ヨッシーウールワールド』の続編であり、ベビィクッパとカメックの悪さから始まる。ヨッシーたちの住む島にある、願いを叶える不思議な力を持つ「ねがいかなえ太陽」。その噂を聞きつけてやってきたベビィクッパたちは、力の源である「ビーズ」を奪い取ってしまう。ヨッシーは奪われた力を取り戻すため、冒険へ旅立つこととなった。

このゲームの魅力は、タイトルに「クラフト」とあるように、工作で作られた世界とグラフィックだろう。歩く道は色紙、見える動物や木は段ボール、お菓子の箱やペットボトル、空き缶、ストロー、紙皿…フィールドにある全てのモノが私たちの身近にあるもので形成されている。可愛くてカラフルで、見ているだけでも楽しい景色は、プレイヤーをワクワクさせてくれる。

また、各ステージに様々なギミックが搭載されており、飽きが来ないのも魅力的だ。

 

さらに、『ヨッシークラフトワールド』はアクションも盛りだくさん!

組み立てる、動かす、壊す、ひっくり返す、友達と一緒に協力プレイで遊ぶこともできる。

あらゆるモノが工作でできている不思議な世界で、ヨッシーと一緒に冒険に出かけよう。